この「序曲五番ハ長調」は1946年に作曲されており、管打楽器を含めたマンドリン・オーケストラの為の作品として は、前作「グローセ・シュトゥンデ」から10年以上ものブランクがあるためか,その作風にかなりの変化が窺われま す。原曲の構成はフルート、オーボエ、クラリネット(2部),ファゴット、ホルン(2部)、マンドリン(2部)、 マンドラ、ギター、コントバス、ティンパニ-となっているが、ここでマンドセロが意識的に加えられていないこと は,注目に値するのではないかと思われる。また彼独特な重厚な和音の使い方などは依然として残ってはいますが、ピ ック系楽器に対しての長音符におけるスタッカート音の要求、そしてギタ-の取扱い方の180度の転換など、青年期の 4つの序曲など一連の作品と比較するに、非常に興味あるものがあります。 この作品の発表後、ドイツのある音楽評論家は次のように述べています。--コンラート・ヴェルキのハ長調序曲 は、同時代(現代)のスタイルであり、マンドリン・オーケストラの本質のための試金石として書かれている ………。 |
(第62回定演パンフより)